朝から着ていた山吹色の着物に、紺色の羽織を羽織る。
金色と朱色の綺麗な簪をつけて身支度を整えた。

原田さん達が待っている門まで急ぎ足で廊下をかけていると土方さんとすれ違う。

「...?どうした鈴音、そんな格好して」

「に、似合ってませんか...?」

「...いや、そんな事ない。その...似合ってる。綺麗だ。」

「...///良かった...ありがとうございます!これから原田さん達が町に連れて行ってくれるんです!」

「...左之達なら大丈夫か。楽しんでこいよ。気をつけてな」

「はい!行ってきます!」


ーーー「お待たせしました!」

「「おお...」」

「鈴音、その簪よく似合ってるよ」

「あっ!左之さん!!それ俺が言おうとしてたのに!!」

「平助もまだまだガキだなー」

そんな会話を聞きながら沖田さんと一緒にクスクスと笑う

「皆も言ってるけど、本当によく似合ってるよ。さ、行こうか!」

「ありがとうございます!...はい!」

私達は町に向けて足を進める