土方さんに手当をしてもらったあと、原田さんや平助君、永倉さん達からの質問攻め。

「歳はいくつか?」

「好きなものは何か」

「甘味は好きか?」

楽しい空気のなかで私は質問に答えていく。

沖田さんや土方さん、斉藤さんは時々口を挟みながらそんな光景を楽しそうに見守る。

すると何か考え込んでいた近藤さんが口を開く。

「鈴音ちゃん、君さえよければ俺達とここに住まないか?」

「...え?」

突然の提案になんて言えばいいのか分からない

「こんな男ばかりのむさ苦しい場所だかこの部屋に居るもの達はみんな腕は確かだ。
鈴音ちゃんが島原に戻ってまたその綺麗な体に痣を増やすのは考えるだけで辛い。
その寧々さんとやらの代わりに次は、俺達新撰組が君を守ろう。」

鈴音ちゃんには幸せになって欲しいんだ、と近藤さんはそう付け加えた。