「ちょっと待った!春輝ー?鈴音はお前の母さんである前に俺の女でもあるんだぞ?何勝手に…」

「クスクス、歳三さん?自分の子供に嫉妬しなくても…」

「子供でも男だろ」

私達のやりとりをきょとん、と首を傾げている春輝。

「ウフフほら、春輝が困ってますし。」

「…春輝」

ふいに歳三さんが春輝の目を手で覆って、

「?…んっ…」

ちゅっ、と口付けを交わしたその人は、
まるで内緒だ、と言うように意地悪く笑った。

「…歳三さんっ!」

「とぉさま、かぁさま?どうしたの?」

少しの暗闇から解放された春輝がくいっと着物の裾を引っ張っている。

「ふっ…なんでもねぇよ。なぁ?」

「っ…えぇ」