目を開けて彼の名前を呼ぶ

「うん?」

目線を下げて自分のお腹をするりと撫でる

「桜の季節…いつか子供と桜を見に行こうって話したのを覚えていますか…?」

「当たり前だろ…って…え?もしかして、」

状況を上手く飲み込めていない彼を見つめて、

「貴方との、子供です…」

そう微笑むんだ

「…本当か…?」

「はい」

「そうか…そうか…!」

顔をほころばせて、お腹の上においていた私の手に歳三さんも手を重ねる