好きのさようなら。


あ、親には言わなきゃ。


なんて言おう


一人っ子の私がガンなんて知ったら…


悲しむ…よね


愛美「ヒック…うぅ……うぇーん…ヒック」


1人で子供のように泣いた



全てを抱えるには、



残酷すぎた






でも、言わなきゃ


愛美「お母さん、お父さん…」

母父「どうした?」


親はやっぱ優しいな…

泣きそう…



愛美「ごっ…ごめんなさい…
お母さん…ごめんっ…ヒック…おとうさんも、…ヒック…ごめん、なさい…」


あ、困らせちゃった…かな。

娘失格だなぁ


母父「話してごらん?」




私は、全部話した

辛かったことも。


がんのことも。


もちろん、恭ちゃんのことも…。



お母さんは、泣きながら、悲しそうに笑ってた


お父さんは、辛そうに笑ってた



二人とも、大丈夫だよって
励ましてくれた…


気持ちは、ちょっとは…じゃない。
凄く、軽くなった。