神様の憂鬱

「キミは――

ボクがどうすると思ってる?」

「どうするのですか?」

今度は言葉が返ってきた。

そして、黙り込むのはボクの番。

だって、答えはまだ見つからないのだから。

こればっかりは力を使ったってダメ。

まさか人間ごときのことで、これほどまでに悩むなんてね。

思わず笑がこみ上げてきそうだ。

ただそれでも、ボクは笑わない。

見えない天秤が揺れるのを、黙って眺めること。

それが大事なのだから。