いっちゃん。 どこか懐かしい響き。 あたしが小さい頃遊んでた子がそんなコトを言っていたような気がする。 その子の名前は……… 「……うさぎ、くん……?」 「いっちゃん、覚えくれてたんだねっ!」 「…ぅ、ええ!?」 そのままうざぎくんは、あたしの腰に手を回して抱きついてきた。 「え、え、ええ!?」 「いっちゃん良い匂い〜♪」 突然のその行動にあたしの顔の温度は急上昇する。