「突然だがーーーー」
先生が何か言っていたが、あたしはそれを右から左へと流す。
聞いてもどうせ、「突然だが先生彼女ができた!」とかいうどうでもいお話ってうオチになりそうだし、今はそれどころじゃないくらいあたしの頭の中は忙しい。
-----------今日の夜ご飯はカレーかなぁ……でも今日はスーパーの特売日で卵が安いし…。
どこの主婦だ、と突っ込まれそうな頭のなかだけど、それはあたしの中では当たり前のこと。
………あたし、双月いつきの家は中1の二学期の時の時父親が死んで、母子家庭で、家事は全部あたしがやっていて、放課後のびのびと遊んだのは小学校がさいごだった気がする。
お母さんはあたしが遊びに行けないことをきずかっていたけど、お母さんには楽して欲しいから、あえて気づかないフリをしていた。
だから高校では友達を作らず、一人で過ごしていた。
ーー別にさみしくなんて無い。自分はこういう運命なんだ。