好き!…嘘、大好き‼︎

「俺と別れて…莉子」

そう、祐介が言うと、悔しそうに、下唇を噛む莉子ちゃん

「もう、いいわよ…もぉ祐介なんて知らないから」

そう言って、屋上をでていった莉子ちゃん

唯も、気をつかって、屋上をでていく

「愛菜…俺、愛菜が好きだ…」

そういわれると、胸のどこかで、受け止めれない自分がいた

「私…一真のこと…」

好きって思ってたのに…なぜか、祐介と莉子ちゃんが別れて喜んでる

祐介が私のこと好きでいてくれて嬉しく思ってる

それって…祐介の代わりとしてしか一真をみてなかったってこと…だよね

「私、一真と付き合ってるの」

あのとき、返事したのは私。

私のこたえで、一真を傷つけたくない


「そっか…じゃー、なんでそんな顔してるわけ?」

え?

「兄貴のことが好きなら、なんでそんな切なそうな顔で俺を見るんだよ」

祐介に、私の嘘はかなわない、そう思った