一真つきあって、どれくらい経ったんだろう
相変わらず、祐介と莉子ちゃんはいつも一緒に帰っている
まだ、続いてるってことだろう
一真は、私のことをすごく、大事にしてくれる
いつも、そばにいてくれる
友達として、好きだった、あの気持ちが…今では少しずつ…恋に変わってきている
「なにぼんやりしてんだよ」
我にかえると、目の前には手を振る一真
ぁ、私、一真の家来てたんだった
「ごめんごめん」
一真って…何歳なんだろう
何の仕事してるんだろう
彼女はどのくらいいたんだろう
私への告白は真面目なものだったの?
よく考えてみれば、私って、一真のこと何も知らないんだな、って思った
「一真?」
「ん?」
私の顔をみて、微笑みながら返事をする
「一真って、何の仕事してるの?」
「大工さんですよ~」
‼︎‼︎
「作業着とか…見てみたい‼︎」
絶対似合うだろうなぁ…
「見てみたいって言われても…そんなかっこいいもんぢゃねぇぞ?」
「一真、着てみてよ」
めっちゃ見たい‼︎
「かっこわりぃし…」
「一真が着たら絶対かっこいいよ‼︎」
そう言うと、顔をほんのり赤くさせ、「しゃーねぇな」と言って、着替えにいってくれた