手の傷をどうにかしなきゃ…
保健室、先生いるかな?
「失礼しま…す」
誰も…いない…?
「包帯どこだろ…」
保健室なんて初めてきた私
なにがどこに入ってるなんて、分かるはずもなく…
「だめだ。わかんないや…」
しょうがないよね
私のせいでもあるし…
食堂行こうかな…
お腹すいたし、いつまでもオドオドしてられないしね‼︎
「お待たせ‼︎」
唯を見つけ、隣の席に腰をかける
「ぇ、どしたの?この手…」
「あ、ぁ、ちょっと擦りむいちゃった」
唯には心配かけたくない。そう思い、嘘をいってごまかす
「愛菜、嘘つくとき、よく噛むよね。目合わせないし。」
ばれてる…
言わなきゃもっと心配させるよね…
「…こんなことがありまして…」
私達は食堂を出て、屋上に行き、そこで今までのことを全て話した
「莉子って、祐介の元カノだったんだ。」

