暴走族に恋した私


道を塞がれた。



私は、2人の間を通ろうとした。





「おぉっと、逃げちゃいけないよ。」





すると間一髪で、私の目の前に立った。



意味わかんない。



これって絡まれてるって、こと?





「美人さーん、名前は?」



「教えてよ、俺たちに。」





1人の男が背中に、腕を回して来た。



吐き気が私を襲う。



ゾワゾワと悪寒が走って、思わず顔を歪めた。



背中を男の人に触れられると、やっぱり無理。




私はしゃがみ込んで、身体を丸めた。




男の人は、変わらず私の背中に腕を回して一緒にしゃがみ込む。




お願いだから、離れて。って呟いた時だった。