学校に着くと、校門の前で私は止まった。
嘘、また?
周りを見渡せば、金色、銀色、赤色とか色々な髪の色の人がいた。
また、不良がいるの?
今度は、前よりも良い人いるかもって思ったのに。
「最悪。」
ボソッと呟いて、中に進んで行った。
前の学校みたいに、校舎に落書きがないだけマシなのかも。
場所が分からない職員室を探しながら、足を進める。
けど、その度に周りからジロジロと見られる。
視線が痛い、ものすごく。
「なに、探してんの?」
前から来た男の人が、道を塞ぎながら聞いてきた。
2人組だった、私を見るなり値定めをするように下から上まで見てくる。
おまけにニヤニヤしてるから、鳥肌が走るんだけど。

