彼らの姿が見えなくなる前に、もう1度振り返ると、、、


美郷は、先ほどと同じような瞳であたしのことを見ていた。


どうして、美郷はあんな瞳であたしのことを見るの?


あたし、美郷に何かしてしまっただろうか?


よくわからない、美郷の行動。


そんな美郷のことを考えながら、あたしは悠夢に付いて行った。


文化祭で賑わっている同じ校舎なのに、人が全く居ない、階段下。


そこに姿を隠すように置いてある、クラシックピアノ。


あたしは1度だけ、ここに来たことがある。


それはもう、2年の前の話しだけど、、、


「俺、ここで”また”百瀬さんのこと、、、見つけたんだ」


また?見つけた?