Dear Song

「今、良いタイミングだと思わねぇ?」


伊吹はポケットからタバコを取り出し、カチッ。と、火を付けた。


「良い、タイミング?」


あたしは伊吹の言葉に、首を傾げる。


「ヒメには、言ってなかったけど、、、ずっと前から、デビューの話は来てたんだ」


慣れたように紫煙を吐き出しながら、伊吹は言う。


「だけどヒメはまだ高校生だし、他に夢や、やりたいこともあるんじゃねぇか。って。ずっと、デビューの話を先送りにしてた。でもSummer Liveのステージに立って、、、もっと、大きい箱(ライブ会場)で、やりたいてぇって、欲が出た」


灰皿にタバコを押し付け、真剣な眼差しで、伊吹はあたしのことを見る。