Dear Song

「そんな俺のこと、チャキはバカだって思うか?」


その問いに、あたしは首を横に振る。


「立ち止まることも、人に必要なんだよ。振り返って、大事なモノに気づけるから。だから、俺は怪我をして「良かった」って、思ってる。立ち止まる時間を貰えたから」


そんな風に、あたしは物事を取らえられないよ。


「チャキ。今のチャキだからこそ、見える世界もあるはずだ。目を逸らすな。音楽からも、大事な仲間たちからも、、、」


今の、あたしだから、、、


「行って来い。大事な、仲間のところに」


最後はまた、兄から背中を押された。


そしてあたしは、みんなが居るか、居ないかわからない、、、


いつもの練習場所へと、走った。