Dear Song

ヤバッ、時間だ。


時計を見て、あたしは急いで着ていた制服を脱ぎ捨てる。


あたし、どれだけ集中して弾いてたんだろう。


クローゼットの中から適当に私服を引っ張り出し、急いで家を出た。


そして、向った場所はいつも場所。


「ごめん。遅れた」


部屋の中には、3人が集まっていた。


「おっせぇぞ!」


そんなあたしに、奏はそんな言葉を向ける。


「お前だって、ついさっき来たばっかだろ」

「そうよ。チャキのこと、どうこう言える立場じゃないじゃん!」


伊吹と瑠奈は、そんな奏に文句を言う。


「俺は、チャキより早く来た」


何故か自信満々に胸を張って、奏は威張っていた。