遠い道のりをゆっくりと歩いて登校するのは正直つらい。
やっと教室に、
「おはよう。遅かったわね。」
ついた。 と思った話しかけられた。
「お弁当のこと考えてたら遅くなったの。おはよう舞ちゃん。」
ほんと馬鹿っぽいわよねえ、なんて朝から毒を吐いてるのは白井舞ちゃん。お姉ちゃんって感じの子でいつもわたしと仲良くしてくれる。
ざわざわと賑やかな教室に はよーっす!っと大きな声が響いた。
あ、藤井くんだ。
クラスの人気者で、優しい男の子。
あまり話したことないけど、元気で話しやすいからモテるってきいた。
彼女がいるって。

