少しずつ部屋のものを押し入れに移動させてると貴雪に見つかってしまう。 「輝?何してるんだ?」 「部屋の掃除してるんだよ」 輝は嘘をついた。 貴雪は偉いなと言いながら頭をなでた。 「梨沙達とやっていけそうか?」 「オレのことは余り気にしなくて良いよ。父さんが幸せならそれでいいんだ」 「ガマンするなよ」 それだけ言ってリビングに戻っていった。 「大丈夫。我慢すればみんな幸せ」 輝は呪文のようにこの言葉をいい続ける。