部屋に戻ると輝のものがきれいに片隅に片付けられていた。
「この部屋俺たちでちょうどいいからお前出てって」

輝は何も言い返せなかった。
その日から輝の生活拠点が押し入れとなった。

「おはよう」

いつも部屋に起こしに来るのが梨沙だったため貴雪にはバレていなかった。

貴雪は輝も二人と同じように接している。

だが、梨沙はそうではなかった。
輝のことを疎ましく思っている。もちろん拓真と和真も。