憧れの場所へ連れていって


夕飯の準備を終えて、押し入れに戻り、ある手紙を書いた。

下では家族の賑やかな笑い声。

「俺が我慢してればみんな幸せなんだ」

呪文のように毎日のようにつぶやく。

その時、押し入れの外に足音が聞こえた。

「輝、開けてもいいか?」
「なに?」
「話しよう」

そっと扉が開く。

そこには貴雪がいた。