佑樹の家でも同じだった。

反応がない、ドアも開かない。

佑樹は普段は女の子並み、いや女の子以上に可愛いがこういう状況でも泣きそうになっていない。
表情が全く変わらない。

こういうところで男の子なんだなぁと、不謹慎にも感じてしまった。

そして、お隣の響の家に向かった。

こちらも同じだった。

響も表情一つ変えない。

瞬の家でも同じで、しかし瞬の表情は少し暗かった。

千の家でも結果は同じだったが、千は飄々としている。

飄々としているがそれは表情だけだ。

声は震えている。

一見、チャラそうな見た目の千だがとても両親を大事にしていた。

みんな一人っ子だったから幼馴染みが兄弟のように育った。

結局、みやのの家に戻ることになった。