「何言ってんの馬鹿うー」

「ばかうー?」

何いってんのこいつ(笑)

「馬鹿なうー合わせて馬鹿うー!」

「ひっどい!このおたんこなす!より存在感ないチリ!いやもう宇宙のゴミ!

……あっごめんなさい言い過ぎました」

そしたら田辺君が笑った

うー、笑われること言った?

あ、存在が面白いのかな?

いやでも存在感はしょうがなくないっすか?

「てか、暗くて地味なのに自分の事うーって呼ぶとか(笑)
ぶりっ子(笑)」

言われたくない事言われた
てか、今地味とか暗いとか関係なくないか?

思わずギロッと睨んでた

みおちゃんの肩がビクッと跳ねた

すると田辺がキッとみおちゃんを睨みながらうーに近づいてくる

「何言ってんだ?
うーはな可愛いんだぞ!」


そう言いながらうーの前髪をあげた

「やめい 恥ずかしいがな」

ばっと前髪をおろす
……事は出来ない
だってだって身長20cm位違うし!
うーちっちゃいし!
だから
ぴょんぴょん飛び跳ねて前髪を掴もうとする
……できない

もおー!
おこだよ!
うーおこだよ!
もう、まじおこ!
激おこプンプン丸!

なんて思ってたら
うーの顔見れたのは
多分一人も居ないって気づいた下向いてたし(笑)

無駄な頑張りだったね☆

すると顔見てないはずの男子たちがザワザワしてる
なんでだろ~
なんでだろ~
ってこれはもういい!
とりあえず盗み聞きしようか!
ボソボソッ
お!なんか聞こえた!
もうちょっと大きな声で話してくれないかな

「そうか?」
って言った男子の声が聞こえた
ひどい!
傷ついた!
もういいし!
どうでもいいし!
でも居た堪れないから退散!

一目散に走った
何とか田部君を振り切れた
そして誰も使ってない教室に逃げ込む
良かったー空き教室があって!
あれ?でもこの空き教室なんで誰も使おうとしないんだろ
なんかあった気がするんだよねー
ん〜何だったけ?
思い出せないから大したことじゃないのかな?

「おい お前誰だ」

大した事だったわ
うーころされそう
そうだ思い出した
ここヤンキーいるんだった☆

どうしよー!!
あ、さっきうーに話しかけてきたのは赤髪ー?!

怖いよー
ものすごい睨まれてるよー

「だからお前誰だ」

なななななななな何事だー?!

話しかけられた!
話しかけられたよ私!
とりあえず質問に答えなきゃ

「1年D組 佐倉座香 兎優 よろしく」

明らかおかしいよ
自分ー!
もっと怯えた感じに言おうよー!
だって何か睨まれてるよ?!