キーンコーンカーンコーン。
ちゃ、チャイムがなってしまった……。
「きょうはココまでです。黒板消しますよぉ〜」
「森本君と話しててノート取れませんでした」なんて言えるわけないから、とくに何も言わずに消されて行く黒板の文字列を眺める。
森本君のせいでノート取れなかったの今月にはいって3回目……もういやになってくるよ……
ガタッ
ザビエルのことを、まだ言い続けている森本君を見るとイライラするから、早く離れようと席から立ち上がる。
「え、小嶋さん行っちゃうの?」
「立華のとこ行ってくる!」
「あ、まって!」
「何?」
今からあんたの愚痴立華に聞いてもらいに行くのですが!?
「ほい、ノート。取れてないんでしょー?」