キミの青い瞳に…

「おっ…俺は晃!
 貴見野 晃ってんだ!

 えと…キミは?」



「伊吏渓 りぃ…
 りぃって言うの。

 晃君?
 これは晃君のかな?」



そう言って手に何かを持った。
それは紛れもなく今日持って来たお菓子だった。


「そぉなの?
 それじゃぁ返すね!」



渡されたお菓子。
それを受け取ってりぃの方を見た。



…前髪ジャマだな……

俺が見ているのはりぃの瞳。
せっかく綺麗な青なんだから隠れているのはもったいない。


「りぃ、前髪ジャマじゃない?」


さりげなく聞いてみた。

「・・・・・・。」


無言か…

てか前髪であんまり見えないけど絶対お菓子をチラ見してるだろ。


欲しいのかな?



「りぃ?
 これが欲しいの?」


お菓子を指しながら聞いてみる。


首を横に振るりぃ。
おい…ウソだろ。


りぃは俺が欲しいのかって聞いたら一瞬目が輝いた。

なのにそれを否定するように…