「甘いのがダメなんてお子ちゃまでせねぇ~」

「どう見てもお前のがお子ちゃまだ
ろ。」



甘党の方がどう見たってお子ちゃまだっつの。


「いいだろうが!!!
甘いもん好きで!」


「はいはいそーですねー」


「棒読みすんな!」



誰もいいとか悪いとかいってねーだろーが、ただ甘い物好きの気が知れないだけで…



こんな日がいつも続いてた。



―ある日のお昼休み…

お菓子を大河に渡そうとしてカバンを開いた。


「ヤベ!!!!
 お菓子がねぇ!」

俺は小声で叫ぶ。

カバンを覗くと今日入れて来たハズのおが消えていた。

忘れた…訳ないしな……



朝は絶対にあった。

それなのに今無いって事は……




「無くしたか?」


ウソだろ!?
あのウザい愚痴を放課後まで聞くのか
よーー!!!



うゎ…それはイヤだ……



とりあえず校内にはあるしな。

先生にもう見つかってるかもだけど…
ダメ元で探してみよう…。