あの頃の僕たちは





次々と自己紹介が終わり、あたしの順番が回ってきた。



緊張を隠すように、小さく深呼吸をして、教壇に立つ。




大事なのは、第一印象だ。
(入学早々遅刻したことは棚に上げる)




新しい、高校生活のスタートを。





「はじめまして。


松岡 優葵です!」