あの頃の僕たちは



「あれッ!?さっちゃん、同じクラス!?しかも後ろの席かよっ!」




森野 咲樹

小学校からの親友。
中学から陸上の長距離をやっていて、強豪校であるこの城咲高校に推薦入学したのだ。



急いでいて、クラスに誰がいるかなんて確認してなかったあたしは、驚いて大声をあげてしまった。



「うっさい、バカ!」


バシッ



さっちゃんがあたしの頭をはたく。



「お、森野〜。そいつの監視、よろしく頼むぞ。俺じゃ手に負えん」


「はぁ〜い、任せてくださ〜い」




おい、待て。
あたしをそんな雑に扱うな、お前ら。