それから数ヶ月。
みずやさっちゃんにも亮太を紹介し、今では5人でいることの方が多くなった。
初めは2人とも亮太にビビってたけど、だんだんと慣れていったみたいだ。
「そういえばさ、みな、そろそろ帰ってくるよね」
帰り道。
久しぶりに3人で帰っていると、さっちゃんがスマホのカレンダーを見ながらそう言った。
「そうだね!久しぶりだな〜、はやく会いたい〜」
みずも、嬉しそうに頬を緩ませる。
あたしも、みなが帰ってくることはすごく嬉しいんだけど………
「どうしたの?優ちゃん。顔引きつってるけど…」
「いや、実は〜……」
時は遡り。
子猫を亮太に渡して一ヶ月たったある日。
「へぇ〜、お前こんないい家に1人で住んでんのか」
あたしは桃と、亮太の家に遊びにきていた。
そこは、純日本な家で、広い中庭もついていた。
「つーか、でかっ!」
ムダに広いし。