ええええ???
さっきまでのすごい睨んでた人はどこ行った?
「あ〜、俺目ぇ悪いんだ。今日コンタクトしてないし、メガネも忘れたから、あんま見えない」
わかりづらッ!
「まぁまぁ、これで猫もさばけたし、良かったじゃねーか」
なっ!と、桃が肩をポンポンする。
「え、あ、うん」
結局、その後バイト終わりに学校へ行き、子猫を引き渡した。
子猫はすぐに新見先輩に懐き、桃之助も新見先輩と仲良くなっていた。
「あ、俺上下関係あんま興味ないから。優葵も亮太って呼んでくれていい。あと敬語も使わなくていい」
「あ、はい…」
「なー亮太、今度お前ん家遊びに行ってもいい?」
お前は馴れ馴れしすぎなんだよっ!
なんなのその順応力!
「ああ、いつでも。優葵も連れて来るといい」
「おっしゃ〜、んじゃ今度遊びにいくよ」
また新たな仲間が1人増えたことが嬉しいんだけど、彼まだ若干睨んでるから!
目が悪いのわかってるけど、怖いから!!
「これからどーなるんだ…」
新学期早々、頭を悩ませる優葵でした。

