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次の日。


「結局、学校の豪華景品っつったらこんなもんだよな…」




見事優勝したうちのクラスに配られた豪華景品は、キャンパスノートとシャーペンのセットだった。




「どっこも豪華じゃねーしッ!」




桃之助がつっこむ。




「文句があるなら返してくれてもいいんだぞ〜、西条」


と、てっちゃん。




「いーよせっかく貰ったんだし。なにか受け取らないと優勝した気になれねーだろ」


桃之助は渋々ノートとシャーペンをカバンにつっこんだ。




「今日から普通に授業始まるからなー。お前らちゃんと授業受けろよ。以上!」




相変わらず雑なホームルームが終わると、みずと桃之助が集まってきた。




「さっちゃん、コイツ西条 桃之助。子猫の里親、一緒に探すことになったから」



「……よろしくな、森野」


「え?あ、ああ、よろしく!
子猫?なんのこと?」




桃之助の見た目に、若干ビビるさっちゃんに、昨日のことを説明した。




「なるほど。そういうことなら協力してあげるよ。面白そうだし」



「今日から部活も始まるみたいだし、そこでも里親探してみよ」




「さっちゃんはやっぱ陸上部?」



「うん。まぁそのためにここに入ったしね」