「ん〜でも里親探すくらいならいいんじゃない?ずっとここに置いておくワケにもいかないだろうし」
みずはそう言いながら、猫じゃらしで子猫とじゃれている。
どっから持ってきたんだよその猫じゃらし。
「ん〜……まぁ、みずがそう言うなら…
しょうがねーな、手伝ってあげるよ桃ちゃん」
「桃ちゃん言うな」
「とりあえず、さっちゃんにも聞いてみよう。里親が見つかるまでは、ここで面倒をみる。餌とかどうしてんの?」
「俺が毎日、朝と放課後に子猫用のキャットフードをやってる」
「わかった、じゃあそれも当番制にしよう」
「え、いいのかよ。そこまでしてくれんのか?」
「乗りかかった船だし。みずも仲良くなったみたいだし」
『ミーミー』
「いやぁ〜、可愛い〜♡
ミーちゃん〜♡」
「………名前もつけたみたいだし」

