一週間後
またあの暴走族が
うちの店にきた

あいかわらず
うるさい
けどみんな笑顔で
楽しそうに見えた



「おいそこの女!」



私のことか?



「…はい」



私を呼んだのは愁だった



「お前バイク好きなのか?」


「…………」


私は無言で下を向いていた


「お前喋れねぇーことないよな?
 なんだ?喧嘩うってんのか?」


この人ほんと嫌い
私はその人を睨みつけた


愁は「ふーん」と言って
私のおでこに愁のおでこが
ぶつかった



「お前、人生楽しく
 なさそーだな笑」