落ち着いた私は、二人になったギルドへ
帰りました。

「おかえりなのです…。
あの…デビちゃんが…」

「ギルド、やめたんでしょう?」

「そうなのです…」

悲しんでいる様子のない月ちゃんを見て、
私はイラッとした。

なんで、そんなに悲しまずにいられるの?

なんで?大切じゃなかったの?

「…なんで」

「え?」

「なんで、お姉ちゃんを
引き止めなかったの?
月ちゃんはギルドマスターなんだから、
止めるくらいできたでしょう?」