あの出来事があってから2年が経ち、私は高校1年生になった。

今でもまだあの事を受け止められていない自分がいた。

私は学校で冷めた瞳をしている、と一躍有名になった。
そんなクラスに混じれていない私に親友ができた。
名前は瑠実。
海に性格がそっくりで親しみやすかった。

私は瑠実に“過去”を全部話した。
―――親の死。海のこと。

瑠実は私のために涙を流して真剣に話を聞いてくれた。

2年たった今でもまだ海は目覚めていない。
毎日、海の様子を見に、病院に行っては、毎日毎日、今日の出来事を海に話した。

海が返事をしてくれるのではないかと言う期待を胸に抱きながら…。