あの日、あの時、あの瞬間。
私の儚い未来は簡単に砕け散った。
大切な人を巻き込んで…
私は幼かった、幼すぎた…まだこんな事を受け止められる勇気がなくて…

―――キャー!!誰か救急車を!早く、急いで!!

私、空はその時、中学2年生だった。
お母さんとお父さん、妹の海がいて、普通の幸せな毎日を過ごしていた。

その日は、日曜日で夏の日差しが強い日だった。家族全員で久しぶりに出かけている日だった。