私は今朝の出来事を思い出す。 あぁそうだ! あの子だ あのバスケでシュートを決めた。 私がたまたま見た男の子。 変な違和感があったからなんとなく覚えていた。 なんで、その彼が私に 会ったことも話したこともないのに。 「とりあえず、待たせてあるから来て!」 景子ちゃんは私の腕を強引に引きながら クラスへと走った。