男友達-anotherstory-

「ねえねえ、大樹...彼女いるなら言ってよねー!」

渚は縮んでいるストローの袋にちょんっと水滴を垂らす。

「あぁ、ごめん...
別に言わなくてもいいかなって」

「えー?なんで?私と大樹の仲じゃん!
水臭いなぁ...」


思い出すのは随分前の夏のこと。
流されていく渚。

俺は正直渚と会うのが怖い。

あのシーンが鮮明に思い浮かぶからだ。


「そういう渚はどうなんだ?」

「え!?私!?
私はね...ずっと片思いの人がいるからその人一筋かなっ!」

へー...
渚が片思いね...。

男なんて俺と翔しかしらないもんだと。
まぁ、中学生だしそうか...

俺も実際女なんて渚しか知らなかったけど、こうして瑞穂に首ったけだし...。