男友達-anotherstory-

「いいもーん。俺は推薦狙ってるからさー」

確かに大樹は3年間サッカー部を続けた。
しかも1年生からレギュラーだ。
推薦は充分狙える。

「大樹、推薦の対象はどういう人か知らないの?」

「ん?俺みたいなやつ」

大樹は満面でしかも自信満々。

「違うよ。このくらいの紙切れ出しちゃう人!人間が優れてる人だよ。さっ、やりなさい。」


私は大樹の前でプリントをぴらぴらして見せた。


「なっ...!
ちぇっ...瑞穂にはかなわねえよ...
教えろよ問題...」


「仕方ないなぁ...」



まぁ、あとでいいよね。
話はいつでもできる。