どうしよう。

目の前に大樹の初恋の人。

しかも目の前で抱き合ってるって...

それに



大樹は何を言おうとしたの...?


「渚...離れて」


大樹はぐいっと彼女を自分の体から離した。

「あはっ、ごめん...ってえぇ!!!
大樹が女の子連れてる!!!!」

彼女は私をびっくりした顔で見る。


「...彼女だよ」

大樹はぶっきらぼうに言った。

「彼女!!??え、言ってよばかー!
紹介してよ大樹」

彼女は感情豊かなのだろうか...
百面相...

「俺の彼女の笠原瑞穂
瑞穂こっちは市野渚」

「よろしくねっ!瑞穂ちゃんっ!」

彼女は満面の笑みで握手を求めてきた。