男友達-anotherstory-

翔くんは文化祭の時私を一番に指名してくれた人。
そして、大樹と仲があんまり良くない人。

何があったかはまだ話してくれてない。
きっと話したくない理由があるんだ。

「まだ覚えててくれたんだね!嬉しいよ」

そう言ってにこりと笑った。

意味ありげな笑顔。
そう思ってしまう。

いかんいかん。
大樹と仲悪いだけで変な偏見はよそう。

「おい、翔。気安く瑞穂に話しかけんな。」

人混みをかき分けて大樹が来た。

そういえば朝一緒だったのにいつの間にか消えてたんだよね。

「大樹、どこいってたの?」

「ちょっと人に流された…」


大樹はあからさまに嫌な顔をして答えた。
大変だったんだね…


「大樹。僕が瑞穂ちゃんに話しかけようが勝手だろう?
それに…あの子がもうすぐ遊びにくるってさ」


〝あの子〟

あの子って誰…?


「…あっそ。
俺は知らねえよ。
瑞穂は病み上がりなんだ。そっとしといてくれ。
いくぞ。」


大樹…
何でそんな切ない顔してるの…?

あの子って女の子?

私の知らない大樹。


何だろう。
モヤモヤするよ。