男友達-anotherstory-

体育の時間

基本私は体育は好きだ。

だけど今日はなんだか体が重い。
準備運動をするけどどうにも動かない。

「じゃあ、グラウンド一周走ってきてー」

先生の両手をパンッと叩く合図でみんなが走り出した。

私もいつものペースで走る。

なのになんだか頭がぐわんぐわんして視界が歪む。

平行な地面なのにぐにゃぐにゃ...


「あ...れ...?」


そのまま私は倒れ、意識を手放した。

手放す前に最後に聞いたのは心配そうな華の声。
大樹の声は聞こえなかった。