桜と躑躅

「空いてる部屋ってあるっかなぁ…。」
土方さんの部屋から出ると藤堂さんはボーッと考えながら歩いていた。
「あの、藤堂さん。」
「うん??」
私はその藤堂さんを呼び止めて頭を下げた。
「ありがとうございました。」
「き、気にすんなよ!!
あんとき会ったのはなんかの縁だろ?それに…」
「??」
「お前をなんか見放すことができなかったんだよな…。」
そう、藤堂さんは懐かしむように私を見てから私を部屋へ案内してくれた。


「今日は寝よう…また明日、明日になれば現代に戻っているはず。」
そう言って、敷いた布団に潜り込んだ。