彼に腕を引っ張られて連れてこられたのは、新撰組の最初の屯所、八木邸宅だった。私は行きを切れ切れになりながら
「八木邸宅…。」
「なんだ、知っているのか?」
そう言って藤堂さんは中にずいずい入っていく。
「土方さん、連れてきましたよ。
お手伝いさん。」
「は!!?」
奥にある部屋の前にたった途端藤堂さんはそう言って中にはいる。訳がわからない私は声をあげてしまった。
「なんだぁ?平助。そんなの俺は頼んでないぞ?」
「じゃあ、俺の小姓をつれてきたのでこいつを正式に任命してください。」
中にいた土方と呼ばれた人は振り替えながら応え、藤堂さんはその答えを予想していたかのように話す。
「あぁ?
お前何いってるんだよ…ってお前!!」
「あ、あの時の…。」
振り返ったのは、かなり前に夢で見た人だった。私とは違う怖い表情で土方と言う人はわたしの肩をつかんだ。
「あのあとどこに消えたんだ!!」
「え!?」
「……つまりお前は未来から来た。そんで、平助に捕まった。それでいいな?」
「はい。」
土方さんと言う人と私は藤堂さんと向かい合って座り、ここに至るまでの経緯を話した。
「なぁ、土方さんこいつを俺の小姓にしてくれよ。その方が俺も助かるし。」
藤堂さんは自分の主張を通そうとして身を乗り出す。わかったわかったとあしらう。
「平助、お前の責任でこいつをお前の小姓にする…がお前、どうして小姓にしかもこんなわけのわからないやつを選んだんだ?」
「それは……何となく!なんかこいつが俺の小姓だったらいいなって始めてみたときから思ってたから。」
「そうか…佐永よぉ、お前はそれでいいのか?」
土方さんは藤堂さんから私の方に視線を向けて来た。
「え?
あ…はい。取り敢えずその方向で私は異論ありませんが…。」
「そうか、じゃあお前は本日より平助、藤堂平助の小姓として新撰組に尽くしてもらう。俺らと共にいることで京では命を狙われると言うことを忘れるな。
女だからといって容赦はしねぇ、平助のそばにいれば心配はないが念のために稽古を受けてもらう。
平助、お前は他の隊士がこいつに変な気を起こさないようにこいつを常にそばにおいてやれ。」
土方さんは私の言葉を聞くとキリッとした目で私と藤堂さんをみた。
「分かりました。」
「おぉよ!」
それに私と藤堂さんは背筋を伸ばし返事をした。土方さんは私たちの返事を聞いてよしっと頷き私たちを下がらせた。
「八木邸宅…。」
「なんだ、知っているのか?」
そう言って藤堂さんは中にずいずい入っていく。
「土方さん、連れてきましたよ。
お手伝いさん。」
「は!!?」
奥にある部屋の前にたった途端藤堂さんはそう言って中にはいる。訳がわからない私は声をあげてしまった。
「なんだぁ?平助。そんなの俺は頼んでないぞ?」
「じゃあ、俺の小姓をつれてきたのでこいつを正式に任命してください。」
中にいた土方と呼ばれた人は振り替えながら応え、藤堂さんはその答えを予想していたかのように話す。
「あぁ?
お前何いってるんだよ…ってお前!!」
「あ、あの時の…。」
振り返ったのは、かなり前に夢で見た人だった。私とは違う怖い表情で土方と言う人はわたしの肩をつかんだ。
「あのあとどこに消えたんだ!!」
「え!?」
「……つまりお前は未来から来た。そんで、平助に捕まった。それでいいな?」
「はい。」
土方さんと言う人と私は藤堂さんと向かい合って座り、ここに至るまでの経緯を話した。
「なぁ、土方さんこいつを俺の小姓にしてくれよ。その方が俺も助かるし。」
藤堂さんは自分の主張を通そうとして身を乗り出す。わかったわかったとあしらう。
「平助、お前の責任でこいつをお前の小姓にする…がお前、どうして小姓にしかもこんなわけのわからないやつを選んだんだ?」
「それは……何となく!なんかこいつが俺の小姓だったらいいなって始めてみたときから思ってたから。」
「そうか…佐永よぉ、お前はそれでいいのか?」
土方さんは藤堂さんから私の方に視線を向けて来た。
「え?
あ…はい。取り敢えずその方向で私は異論ありませんが…。」
「そうか、じゃあお前は本日より平助、藤堂平助の小姓として新撰組に尽くしてもらう。俺らと共にいることで京では命を狙われると言うことを忘れるな。
女だからといって容赦はしねぇ、平助のそばにいれば心配はないが念のために稽古を受けてもらう。
平助、お前は他の隊士がこいつに変な気を起こさないようにこいつを常にそばにおいてやれ。」
土方さんは私の言葉を聞くとキリッとした目で私と藤堂さんをみた。
「分かりました。」
「おぉよ!」
それに私と藤堂さんは背筋を伸ばし返事をした。土方さんは私たちの返事を聞いてよしっと頷き私たちを下がらせた。
