「あのぅ…本当にありがとうございました!!」
なんて、少し緊張しながらお礼の言葉を述べる。
「どういたしまして。僕が勝手にやったことなんだから、気にしないで?」
そう言いながら彼は私の頭をぽんぽんと撫でてくれた。
って!ふぁぁっ///// 普通に照れるっ!そしてかっこよすぎる!!頭ぽんぽんとか乙女の夢じゃないですか♡
「ねぇ君の名前聞いてもいいかな?」
な・ま・え??そんなの…断る理由がございませぬ!!
「あっ蝶羽です!ちょうちょのはねって書くんです!」
「へぇ、アゲハ…素敵な名前だね。僕は天馬って言うんだ。」
天馬…天馬…。なんだろう私の心の中に温かく広がるような不思議な感情。
「天馬さん」
私は気がついたら彼の名前を口にしていた。天馬さんは少し驚いたような顔をした後、照れたように「ん?」と聞き返してくれる。
「天馬さんのお名前の方が、素敵です。ううん、お名前というか…天馬さんってとっても素敵な方です。」
「え?そんなこと…ないよ…」
今…彼の顔が曇ったような気がしたけど…気のせいかな⁇
「いやいや!そんなことありますともっ!!」
私がなんだか不安になってわざと明るく言葉を返すと、彼も明るく
「じゃあ、ありがとうって言っておこうかな?」
なーんて少しおちゃらけた返事が返ってきた。うん、やっぱりさっきのは気のせいだね♪