ジリリリリリ…

嫌でも目覚まし時計は設定すればその時間になる。
それがどんなに早くても…ってそりゃそうか…あはは…苦笑

「んんー…ねむ…学生って辛い…泣
…あ、お母さんは…仕事か…」


私のお母さんは、雑誌の編集部をしてる。だから、家に帰って来ないこともしばしばある。
離婚してから尚更。まぁ、お母さんも頑張ってくれてるから、私もそれなりの我慢はしてるつもり。

ちっちゃいときはホントにさみしかったな…でも…優が…優也がいてくれたから…どんな長い待ち時間も一瞬に思えた。



…なんて過去のこと何て思い出してちゃダメだ。

もう、優くんは…優也は…変わったんだし。


「よし…準備するか…」

ん…?んん…?なんか、美味しそうな匂いが…お母さん?いや、お母さんは仕事のはず…じゃあ誰!?!?