家の傘立てに1つの傘。


真っ白な傘。


あの日、俺に傘をさし出してきた奴にピッタリだと思った。



「萌音…って呼ばれてたよな」



萌音?


どっかで聞いた名前だな。


俺は自分の部屋のベットに横になり天井を見つめた。



〜〜♪♪♪〜〜



携帯が鳴りディスプレイを確認する。



『着信:颯太』



「もっし〜永遠?今、何やってる?」


携帯からは颯太の軽快な声が聞こえてくる。


「別に何もやってねーよ。あっ!そういえば最近、可愛い子見つけたって言ってたよな?」


「あぁ〜萌音ちゃんの事?」


やっぱりだった。