劉備:「・・・・・・言うものだな。」



 フェイス;「それが、話術師です。正直、ボクは前回の戦いで少し疲れています。しばらくは休養したい。ここは、逃させてください。」



 コレは『懇願』ではない。



 あの時、弥生さんの前でボクができないと言った技。



 ・・・・・・・・・・・『交渉(ネゴシエイト)』だ・・・・。



 最強ナンバー『話術師』・・・。



 ボクが請け負ったナンバー。



 覚醒したんだ。



 もはや、あとには引けない・・・・・・・・・。



 これから一生、ボクはこうやって生きていく。



 ・・・・・これが・・・ボクの背負うべき罪・・・・・・。



 劉備:「なるほどな・・・そう言われてしまえば、君は最強の座を欲したまま、僕が体面上『勝利』と言う形になる。一度、勝利してしまえば、再戦を挑むこともできない。・・・・厄介だ。本当に厄介だよ君は・・・。」



 なんとでも言え。



 フェイス:「その言葉は聞き飽きました。それこそがボクのやり方です。気に入らないなら、消し去っても良いんですよ。」



 ・・・・もちろん。



 そんなことが、できるならばな・・・・。



 劉備:「その時点で、僕の完全敗北だよ・・・。いいさ。君の好きなようにすれば良い。君は僕を足元にひれ伏し、そして・・・逃げ出したんだ。」



 フェイス:「そうです。ボクはあなたの力にひれ伏し、怯えて逃げ出した。」