キララ殺害報告書。



 斉藤亜美(ハンドルネーム;キララ)の死体が発見されたのは6月1日木曜日。



 第一発見者はキララと同居している母親、斉藤恵。



 被害者が抵抗したあとがないため、身内の犯行という見方もある。



 会社の帰宅時刻と第一発見時刻から照らし合わせて、推定死亡時間は午後6時から7時の間。



 死因は、首筋に包丁のような刃物(包丁と断定してよいと思われる)によってつけられた刺し傷、解剖の結果によると睡眠薬反応も出ており、おそらく眠らされている間に、刺されたものだと思われる。



 凶器は未だ見つかっておらず、目撃証言も今のところない。



 なお、犯人を特定できる証拠となりそうなもの(指紋、髪の毛、血液等)は家の中からは検出されなかった。