約束したから。

「あんただって、優しいふり演じてたくせに!」

「ふん、この偽天使が。」

「は?何よ、この狼男!」

「あ?いつ、俺が狼になったんだよ?」

「今よ!俺様だったなんて、知らなかったわ!」

そんな事を繰り返してると

「おやおやおや?これは、有名タレントの高城百合亜さんと林悠馬さんじゃありませんか?お2人で何をやってるんですか?」

きもちわるい記者だなー…
ったく、このおとこのせいで面倒い事に
なったじゃない。

「あ、記者さんこんにちわぁ!
私達、なにもありませんよぉ?たまたま
会って立ち話してただけですぅ!」

「そうですよ、記者さん!
僕たちは、何もないですよ??」

「そうなんですか…。では失礼。」

記者が去って行くのをみて安心した。

「じゃあな、偽天使。」

「挨拶なんか、いらないわよ。」

「フッ笑」

「何、笑ってんのよ」

「おまえ、案外面白い奴なんだな。」

そう言って、壁に押された。

「なに、すんの?はなしてよ!」

顔がどんどん近づいてきて
息がかかっている。むしろキス寸前。

「あれれ?お嬢様ぶってる百合亜さんも
こんなことで慌てるんだ?」

「ふざけないで。慌てるわけないでしょ。」

そういって、突き飛ばしてやった。
そのまんま楽屋へ走る。


「なに、ドキドキしてんの。私、しっかりしろ!!」

「ふん。面白い女。当分、オモチャに使えるかも。」